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「パキッ」と鳴らすとスッキリ!関節を強く曲げると「パキパキ」音が鳴る理由

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関節を鳴らすとスッキリする

じっと座っていたり、同じ姿勢を長くとっていたりすると首や腰がこってくると、ついつい思いっきり関節を曲げたり、ひねったりして「パキッ」と音をさせてしまいたくなります。

このテクニック、実は理学療法としても使用することがあり、難しいことを言えば「治療的意図をもった関節への他動運動」と定義され、「マニピュレーション」と呼ばれています。このテクニックは、主に関節が動きにくくなったりしている時に用いることがあります。

今回は、この「パキッ」という音について、なぜこのような音が鳴るのか解説します。

 

関節の中で何が起こっているのか

理学療法において行われる「マニピュレーション」が他動的つまり治療者によって行われるのに対して、自分で関節を鳴らすことは「クラッキング」と呼ばれます。

そして、このときに鳴る「パキッ」という音のことを専門用語で「関節内轢音」といいます。

国語辞典によると「轢」は、訓読みで「轢る(きしる)」で「きしむ」という意味です。

たしかに、「パキッ」と鳴ったときには骨同士が「擦れ合って」音を出しているような気がします。例えるなら、ちょうど骨と骨が拍手するかのようにです。

しかし、実際には骨と骨とがすれて音が出ているわけではありません。音をさせたからといって骨がすり減ってしまうということはないのです。

この音の原因として、現在のところもっとも支持されている理論が「関節内のキャビテーション」という現象です。

 

関節内のキャビテーション

少し難しい話になりますが、「関節内のキャビテーション」の理論を説明するために関節の構造から説明をしていきます。

関節とは骨と骨とが向き合った部分のことで、その間にはすき間があります。このすき間(関節腔)があることによって、私たちは関節のところで動くことができるというわけです。

また、関節は関節包という袋に覆われ、密閉されており、そのなかは関節の水(関節液)で満たされています。

(関節の構造(コラーゲンLabo.comより引用))

関節を曲げたり伸ばしたりすると、関節包は伸びたり縮んだりして、それに伴って関節腔の容積も変化します。

このとき、関節腔の容積をより大きく変化させるような力が加わると「パキッ」と音がなるわけです。

容積は大きく変化するものの、関節は関節包によって密閉されているのでそこに外部から空気が入り込むことはできません。それなのに、強い力が加わって容積が増加するということは、関節腔が引き伸ばされることによって、その中に真空に近い空間が強制的に出来上がっているということになります。

そして、この空間に関節液に溶けていたガス(二酸化炭素または窒素)が出てくると、その瞬間にあの「パキッ」いう音が鳴るというわけです。

これが「関節内のキャビテーション」の理論です。

 

まとめ

以上の理論を簡単にイメージできるようにすれば、栓を開けていないコーラのボトルを開けるようなものです。

密閉されたボトルのふたを開けると、「プシュッ」という音とともに、炭酸が出てきます。この現象がおこるのは、密封状態ではコーラに溶けていたガス(二酸化炭素)がふたを開けることによって、圧力から解法されて音をたてて出てくるからです。

つまり、関節の音も、この炭酸を開けたときの音と同じだと考えられるのです。

そして、このときに関節包にある受容体などを刺激し、この刺激が脳に伝わると快感として認識されるというわけです。

 

<参考文献>

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