考察

短期間でも深い!高齢者介護施設見学実習で学んだ『人生で大切な5つこと』

更新日:

 

1週間の高齢者介護施設見学実習

先週一週間、授業の一環として高齢者介護施設に見学に行ってきました。見学実習の目的は、介護施設での医療者としての働き方、あり方を考えるということでした。

そんな見学実習のなか、多くの高齢者の方々とのお話などを通して接することができ、短期間ながら多くのことを学ばせていただきました。

今回は、この実習で私が学んだことの中から『人生で大切な5つのこと』を紹介します。

 

見学実習で学んだ人生で大切な5つのこと

今回見学させていただいた施設の方には、合計100名近くの高齢者がいらっしゃいました。そのほとんどの方が90歳を超えておられます。そして、ほぼすべての方が認知症を患っておられ、ご自分の年齢がわからない方も多いのです。

しかし年齢が同じでも、心から幸せを感じて常に感謝の言葉を口にしている方もいらっしゃれば、一方でコミュニケーションもとることができないくらいの方もいらっしゃいます。この差はどこから生まれてくるのでしょうか。

私はそこに幸せな人生を送るためのヒントが隠されているのだと思います。

1.笑うことが幸せ、笑っているから幸せ

「幸せ」だと口にする方は、一人残らず常に笑っておられました。 また、こちらの笑いかけに対して、しっかりと頷き、微笑みを返してくださいます。

笑う門には福来る」と言いますが、本当にそうです。笑っているから、幸せを感じておられるのだと思います。

お互いの話を聞いて笑い合うのはコミュニケーションの基本ですし、それができる方はどんなに高齢でもしっかりコミュニケーションを図ることができます。

笑うことは、自分の気持ちを幸せにしてくれるだけでなく、周りのことを幸せにすることもできるのです。

2.趣味のある人は自分を失うことがない

近年、認知症防止のために「脳トレ」などがブームになりました。しかし、私はそれの効果について少々疑問を抱いています。

90歳を高齢になってまで、漢字や計算の勉強をすることがそれほど重要なのでしょうか。その知識をどこで活用すればいいのか、そこに目的意識がなければただの作業でしかなく、つまらないモノになってしまいます。

実際、それなりにしっかりしている方でさえ、「どうしてこんな勉強をしなければならないのか。あの世に行くのに、漢字の知識が必要なのか。」とこぼしておられました。

そんななか、少し認知症がありつつもご自分の状況をきちんと理解し笑いながらコミュニケーションをしっかりととれるという方は、皆さん「自分の趣味」というものを持っておられました。

中には「80歳を過ぎても氷川きよしのコンサートに毎年必ず通っている」という方もおられ、驚きを隠せませんでした。

心から楽しめる「自分の趣味」をもっていること、それこそが老後の人生を幸せに過ごすために重要なことだと言えそうです。

3.できなきゃだめだと思うことが人を不幸にする

90歳を過ぎても、「正解こそがすべてで、それができなければだめ」という考えをもっている方がいらっしゃいます。

高齢に伴う自分の能力の低下を認識することと相まって、自分ができないことに対して「恥ずかしい思い」と「みじめな思い」がこみ上げてきてしまうようです。

レクリエーションでやっている脳トレの問題が解けないことで泣き出す方もいらっしゃいました。

見ているこっちとしても辛くなりますが、本人はもっと辛いはずです。

出された問題には、必ず正解しないとイケナイ」という教育の名残だと思いますが、この思い込みを高齢になってまでも持っているのは人生を損していると言わざるを得ないのではないでしょうか。

できなくてもやってみればいいのです。それでいいと思います。幸せそうに笑っている方は「こんなんわからんわねぇ、アハハハハ」と何事も楽しんで笑っておられました

4.自分に優しくしてくれる人のことは、もっと深いところで認識している

どんなに高齢でも、どんなに認知症が進んでも、自分に優しくしてくれる人のことはきちんと認識しておられます

高齢者の方にこちら側が心から相手のことを考え接していると、相手である私たちのことを心から信用してくださります。

犬などの動物も自分を世話してくれる飼い主をきちんと認識しているように、人間も自分のことを思ってくれる人のことを本能的に認識できるのではないかと思います。

ここで言いたいのは、「人には優しく接するようにしよう」ということです。

そうすることで、相手は、たとえ行動に表さなくても必ず深いところで感じてくれています

その気持ちがお互いにもっといっぱいになれば、きっと優しい気持ちに包まれた幸福な世界になるのではないでしょうか。

5.感謝の言葉を大切にしている

「幸せ」そうにしている方々は、本当に皆さん些細なことでも感謝の言葉を口にされます。

ヤクルトの蓋を開けて手渡して差し上げただけでも「ありがとうございます、本当にもったいないことです」とおっしゃられ、手を合わせる方もいらっしゃいました。

私たちは普段生活できていることを当然のように思い、ともすれば感謝することを忘れてしまいます。

時には自分の置かれている状況に感謝し、その感謝を口にしてみることで、自分がいかに幸せな状況にあるか、認識することも必要なのではないでしょうか

 

まとめ

以上、私が見学実習を通して多くの高齢者の方々と関わるなかで 『人生で大切な5つのこと』です。

ここに紹介した以外にも、本当に多くのことを学ばせていただきました。

お年を召されているということは、それだけ人生の先輩であるということなので、教えていただけることが多いのです。

これを学ばせていただかないのは、非常にもったいない。

学生の方は、ぜひボランティア等に行ってみてはいかがでしょうか。きっと、今より優しく、そして一回り大きな人間になることができますよ。

-考察

Copyright© 脳と心の勉強部屋 , 2017 All Rights Reserved Powered by STINGER.