考察

『~せい』『どうせ~』という口ぐせが成功を逃してしまう!今すぐ、自分の失敗を認めよう!

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マインドセットしだいで変わる失敗の意味

近年、失敗の意味合いに変化が生じていると指摘されています。「私は失敗した」というひとつの出来事・結果に過ぎないものが、「私は失敗者だ」というアイデンティティにまでなってしまうというのです。

『マインドセット「やればできる!」の研究』の著者、キャロル・S・ドゥエック先生によると、この傾向は「硬直マインドセット」の人に著しくみられるといいます。我々は、「マインドセット」によってかなり根深いところで、支配されているようです。

 

『~せい』『どうせ~』という口ぐせ

マインドセットが「硬直」している人たちにとって、「失敗する」ということは自分の能力や可能性が欠如しているせいである、つまり、自分が失敗者であるという証拠ということになります。

そのため、人生における「失敗」が大きな心の傷として残るだけでなく、それを乗り越える手段を見つけることもできません。自分は「失敗者である」ということが証明されてしまっては、もうどうしようもないと考えてしまうのです。

そして、そう考えてしまうために、「硬直マインドセット」の生徒たちは、失敗から学んで次に挽回しようとすることはせずに、ただ自尊心を満たすことばかり考えてしまいます。

そうすると、『~のせい』や『どうせ~』といった言葉が出てくるのです。

今回のテストの点数がよくなかったのは、「先生との相性が悪かったせいだ」とか、「どうせ、みんなも点数が悪かったんだ」とか、「授業でちゃんと話していないのが悪いんだ」とか、いうことにしてしまうのです。

さらには、自分よりもさらに出来の悪い人を探して安心するということをやったりもしてしまいます。

試験の成績の悪かった学生に、ほかの学生の答案を見る機会を与えたところ、「しなやかマインドセット」の学生は自分よりもはるかに成績の悪かった学生の答案に目を向けたといいます。いつものように、自分の欠点を改めるように努めたというわけです。

一方で、「硬直マインドセット」の学生は、全然できなかった学生の答案にばかり目を向けたそうです。つまり、自分のみじめな気持ちを少しでも和らげる方法を選んだというわけです。これでは、自分の成長を期待することはできそうにないことは明白です。

心理学では、この心理のことを「合理化」といい、自分の思い通りにならないときの「逃避行動」のひとつであるとされています。具体例としては、イソップ物語の『きつねと葡萄』がよく紹介されます。『きつねと葡萄』は、高いところにある葡萄を取れなかったきつねが「あの葡萄は、どうせ酸っぱいに違いない」という言い訳をして、去っていくというものです。

重要なことは、どんなに正当な理由をつけてみたところで、自分が成長しなければ、「葡萄」は手に入らないし、テストの点数をあげることはできないということです。

 

まとめ

伝説的なバスケットボールコーチ、ジョン・ウドゥンは、「失敗を何かのせいにしないかぎり、その人は失敗者ではない」と話したそうです。

つまり、自分が間違いを犯したことを認めることができれば、そこから教訓を得て、まだまだ成長していけるということなのです。

なにかにつけて言い訳をして、自分を取り巻く現実から逃げていては、自分を成長させることを望むことはとうていできないということです。

 

<参考文献>

マインドセット「やればできる! 」の研究
Posted with Amakuri at 2017.9.1
キャロル・S・ドゥエック
草思社

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