考察

教えるためには、まずは心構えが大切!『分かりやすく教える』ための5つの心構え

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『分かりやすく教える』ことは難しくない

コミュニケーション研究家の藤沢晃治先生によると『分かりやすく教える』ことは、それほど難しいことではないといいます。それなのに、「分かりにくい」というのがこれだけ蔓延しているのはなぜでしょうか。

筆者は、小学校から現在の2つめの大学まで予備校も含めて、実に100人近くの「先生」にお世話になってきましたが、「本当にわかりやすい」と思えた先生は数える程度であると言えます。

藤沢晃治先生によると、「分かりにくい」が多いことの原因は「分かりやすく教える」技術が単なるテクニックになってしまっているからであるといいます。

つまり、教えるための土台となる『心構え』がおろそかになっているということなのです。

『分かりやすく教える』5つの心構え

さて、それではどのような『心構え』を持っておけば、『分かりやすく教える』ことができるのか見ていきましょう。『分かりやすく教える』ためには、まずはこの5つの『心構え』を理解することが大切です。

心構え1:先生役を気軽に引き受けよ。

「教える」とは同時に学ぶことなのです。教える機会を与えられたということは、さらに学ぶ機会を与えられたということなのです。

「先生をしてほしい」と頼まれたときに、たいてい私たちは尻込みしていしまいます。その「先生」=「目上の人」という誤解が含まれています。しかし、「先生」であるとはいえ生徒と同じ「学ぶ仲間」として目線を変えることができれば、それほど気負う必要がなくなります。

肩肘張らずに気楽なお付き合い程度からはじめるのがいいでしょう。大切なことは、先生としての「情熱」を忘れないことです。

心構え2:生徒を「お客様」と思え。

「教える」とは、先生としての義務の消化ではなく、「生徒が喜ぶ」ことで初めて成立するのです。

先生の役目は、本来、生徒というお客様にサービスすることです。ここでいうサービスとは、最終的な「生徒を伸ばすことを最終目標とする」、あるいは「生徒が主役と考える」というようなことをさします。「分かりにくい」説明というものの原因の一つは、「お客様」ではなく「目下の者」と見てしまうことにあるといいます。

もし、プライドが邪魔になるなら、まずは自分のプライドを捨てて生徒の目上に立つことをやめてみる覚悟も必要です。

教室でもビジネスの現場でも、求められているのは「給与に見合う成果」です。あなたが教える側の人間であれば、求められる「成果」は「教える」ということが求められているわけです。その自覚をもてば、教える相手を「お客様」という意識を持つことも難しいことではないと思われます。

心構え3:生徒の「文化」を尊重せよ。

先生としては、生徒のことを同じ日本人というよりも文化的背景が違う外国人くらいに思って、丁寧な説明を心がけたほうがよいのです。

説明する側とされる側が共有する文化的背景が多ければ多いほど、説明は雑になりがちです。例えば、仕事の同僚に「今日、いく?」というだけで「飲み会に誘う」ということになるようなものです。

「教える」場面でも同じことが言えます。教える側が、生徒は自分と同じようであると考えてしまうと、説明が雑になってしまうのです。「こんなことは、当然、わかっているだろう」と、説明を省略してしまうなんていうことになってしまうのです。

つまり、「先生」としては生徒のことを同じ日本人というよりも文化的背景が違う外国人くらいに思って、丁寧な説明を心がけたほうがいいということです。

心構え4:生徒を「可能性のタネ」と見よ。

実際にまいた植物のタネが芽を出さなければ、「何で芽を出さないんだ!」と怒ったりはしないはずです。土が悪いのか、水が足りないのか、あるいは、まいた時期が悪いのかなど冷静に原因を探るはずです。同じように、生徒がつまづいたときにも感情的にならず、その原因を探ることが大切です。

「教える」とは、「生徒のレベルを先生である自分と同じレベルまで引き上げる」ということではありません。先生としては「新しい個性を開花させるお手伝いをさせてもらう」というぐらいの気持ちでいるべきです。

生徒は、先生であるあなたとはまったく異なる個性を持っています。その個性は、育てれば大輪の花を咲かせるかもしれません。そんなタネをを見つけ出し、花を咲かせるまでのお手伝いをすることこそが先生の役割なのです。

そして、花が咲くまで育てるには、まず生徒が持っているタネの特性、個性をよく知ることが重要です。つまり、生徒がどこでつまずいていて、何が問題なのかしっかりと観察することが重要なのです。

心構え5:生徒を楽しませよ。

効果的に教えるためには、生徒の興味を引き、失わせ、明るい雰囲気で楽しませる努力をするべきです。

「教える」には、「楽しさ」が重要です。最近人気の予備校講師の多くの方は、「楽しさ」を重視しています。

「楽しさ」の意義は、生徒の「聴く耳スイッチ」を入れることと、生徒の「自主性のスイッチ」を入れることにあります。「楽しい」ことというのは、自分で自然に覚えていくし、勉強自体も自分で自然に捗るものです。

先生としても、教えるなかで「楽しさ」を演出することが「分かりやすく教える」ための一つの方法となります。

 

まとめ

以上、『分かりやすく教える』ための5つの心構えをまとめてみました。

残念なことに、こういった心構えがない「先生」というのがとても多いのも事実です。「先生」というのは、学校の教師だけでなく、予備校で働く大学生のアルバイトや個別指導で働くパートの人もそうです。アルバイトやパートだからといって、『分かりやすく教える』必要がないわけではありません。しっかりとした心構えを持って、「教える」ということをしてもらいたいと思います。

 

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