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ファンでなくても知ってほしい!漫画家水木しげる先生の『幸福の七ヵ条』

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(水木プロダクション公式サイト(http://www.mizukipro.com/profile.html)より)

水木しげる先生と幸福

『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる水木しげる先生は、幸福についてよく考えておられていたようです。著書を何冊も拝見しましたが、必ずといって言いほど『幸福』をテーマにしたことを書いておられます。

水木先生は、『幸福観察学会』というのを立ち上げ、その会長でもありました。その集大成とも言えるのが『水木サンの幸福論』(角川文庫)のなかに書かれている『幸福の七カ条』です。

戦争の時代を生き、過酷な人生を送ってこられた先生だからこそ、その視点から学べることはとても多いはずです。

『幸福の七カ条』

第一条:『成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはならない。』

「仕事でも趣味でも恋愛でも、熱中することを忘れてしまったんじゃないですか!好きなことに没頭する、そのこと自体が幸せなはずなのに…。」

テストとか受験とか就職とか、現代ではとにかく評価され、それが自分の価値のように思ってしまいます。しかし「成功しなかったら、人生はおしまい」というわけではありません。自分が満足できる生き方ができれば、好きなこと、本当の意味で打ち込めることをして生きていければ、それで十分に幸せなのかもしれません。とは言っても、それがわかっていても難しいのですが。

 

第二条:『しないではいられないことをし続けなさい。』

「好奇心がわき起こったら、とことん熱中してみる。そうすると、「しないではいられないこと」が姿を現してくる。

自分のしたいことがわからなくなっている人たちが本当に多い。「しないではいられないこと」を見つけられている時点で、もはや幸せではないでしょうか。忙しい現代では、したいことよりもしなければならないことをどうしても優先してしまうことがあります。しかし、初心に返って仕事にあらためて喜びを見出したり、ずっとやりたかったのに我慢していた趣味などをやってみることも必要であり、それを続けることができれば幸せですよね。

 

第三条:『他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。』

「周囲の目や評判を気にして「世間のルール」に合わせようなどとしてはいけない。なにしろ好きなことをやっているんだから。」

水木先生の観察してきた奇人、変人たちは誰がなんと言おうと、強い気持ちで、わがままに自分の楽しみを追い求めていたから「幸せな人」だった。好きなことをやっていくのに、くだらない常識みたいなものに縛られる必要はない。他人からの非難なども気にしなくていい、むしろ気にしていてはダメなのです。なにしろ、好きなことをやっているのだから。

第四条:『好きの力を信じる。』

「好きな道で六十年以上も奮闘して、ついに食いきったから幸せなのです。」

水木先生は、ご自分がお金をたくさんの稼いだことや勲章をもらったということがあるから幸せなのではなく、好きな道で生きてこられたということそのものが幸せだと言われます。それが、あの水木漫画の面白さの由縁なのだと思います。好きなことをしている人は幸せだし、そこに触れる人をも幸せにする力があるのだと思います。好きなだからこそ、続けることができるし、好きなものでしか本当の充実感は味わえないのです。

 

第五条:『才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。』

「努力に見合うマネーはなかなか得られるものではない。だからといって、絶望したり悲観したり、愚痴をこぼしてはいけない。ただただ、努力するのみです。なにしろ、好きな道なんだから。」

時々、格言のように「努力は裏切らない。」とか「努力は報われる。」ということが表現されます。しかし、現実には結果にはどうしても「運」のようなものが付きまとい、自分がいくら努力しても裏切られることがあります。大好きなことに熱中することそれ自体が喜びであり幸せであることをしっかりと認識しておくことが重要です。

 

第六条:『なまけ者になりなさい。』

「努力しなくちゃ食えん、というキビシイ現実があります。それに、努力しても結果はなかなか思い通りにはならない。だから、たまにはなまけないとやっていけないのが人間です。」

戦争を経験し、若い頃にものすごい努力をされた水木先生だからこそ、出てきた言葉だと思います。休むことも必要であるという意味だと思っていましたが、真意は「努力しても成功するのは一割くらいだから、あとは怠け者になりなさい。あきらめてのんびり暮らしなさい。その方が幸せかもしれない。」と、『人生をいじくり回してはいけない』(ちくま文庫)のなかで書いておられました。でも、自分が成功する可能性があるのなら、少なくとも若い頃は努力するべきでしょう。

 

第七条:『目に見えない世界を信じる。』

「目に見えないものを信じなさい。そうすれば、彼らから元気と幸福を授けてもらえるでしょう。」

人生には、どうしても自分の思うようにならないことがあります。未だ20代の私でさえ、そんなふうに思うことがあります。「人生が自分の思うようにならないのは、目に見えない方々…即ち霊的なものの介入があるから。」と、妖怪研究の第一人者として活躍してこられた水木先生が言うなら、その存在は間違いのないことなのでしょう。目に見えない世界はきっと存在します。

 

最後に

水木しげる先生の著書から『幸せの七カ条』をまとめてみました。

私が感想を書くのも本当におこがましいことですが、この七カ条から学ぶことは間違いなく非常に多いです。勉強になりますみたいなものではなく、忘れないように心に刻み込んでおきたいです。

明日を幸せに生きるために。

<参考文献>

水木サンの幸福論 (角川文庫)
Posted with Amakuri at 2017.8.9
水木 しげる
角川書店
なまけものになりたい (河出文庫)
Posted with Amakuri at 2017.8.9
水木 しげる
河出書房新社

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