考察

「わからない」を 「わかる」にする勉強法

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『大切なものは目に見えない。』

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教科書を読んでも理解できないこと

高校レベルにしても、大学レベルにしても、勉強を進めていくと、必ず「わからない」ことというのが出現します。

言葉の意味がわからない、概念が理解できない、種類は違っても、なんだか「わからない」というのはよくあることです。

基本的な勉強というのは、大学生の勉強法でおすすめしたように、論文を読み、わからない言葉を教科書で調べる。そして、「単語カード」を用いて、「用語」を理解すること、覚えることで、だいたい「わかって」きます。

しかし、なかには教科書を読んでも、いまいち「わからない」ことというのがあります。

こういった「わからない」を「わかる」に変えるための勉強法を紹介したいと思います。

そもそも「わかる」とは

「わかる」というのは、「分ける」が語源であると言われるように、物事を言葉によって『分類』していくということです。

イメージとしては、「なんだかよくわからない状態」というのは、いわゆる「カオス(chaos)」で、全体が境目なく、もやもやしたケムリのような状態です。

そこに、なんらかのきっかけ(教科書を読んで理解する、経験によって知る、など)があると、「これはこういうもの」ということの「核」となる知識が出来上がります。

そして、その周辺に漂うもやもやとした部分が「概念」です。

例をあげて説明しましょう。

たとえば、『りんご』は、幼稚園児でも理解している言葉です。

ある幼稚園児は「『りんご』というのは、『絵本に出てくるような、真っ赤な球体の果物』で『なしとは似ているけど味が違う』」という認識があったとします。

これが、「もやもや」から少し切り離された「核」となる知識です。

たしかに、この知識でも、『りんご』というものは「わかり」ます。

今日の給食に出たのが『りんご』である、ということは、聞かなくてもわかっていることです。

しかし、この園児の目の前に「王林」(黄緑色りんごの代表的なりんご)が現れたら、どう思うでしょう?

この子はきっと「あ、緑色だ!『りんご』みたいに赤くはないから、これは『なし』に違いないぞ!」と思うのではないでしょうか。

これが、まだ「わかっていない」という状態です。

つまり、「核」となる知識はあるのに、そのまわりにある似たようなものから、その境目が「分けきれていない」というわけです。

すなわち、「わかる」ためには、似たものとの境目を見つけ、これはこっち、あれはあっちときちんと分類していくことが必要なのです。

「わかる」ために

では、「わかる」ために、具体的にはどうしたらいいのでしょうか。

私がおすすめするのは、「同じテーマを扱った本をたくさん読む」ということです。

「同じテーマを扱った本」を読むと、当然、「ほとんど同じだと思えること」がたくさん出て来ます。

これが“みそ”です。

この「ほとんど同じこと」こそが、まさに知識の「核」なのです。

逆に言えば、それ以外の部分は概念的な広がりで、「後々理解は必要だけど、とりあえずは必要ない」部分ということができます。

そして、たくさんの本を読むことで、自分にしっくりくる説明を見つけ、根本を理解する。

そうすると、自然と理解が深まってきます。

その後、色んな角度からみた概念的な広がりを身につけ、さらに「わかる」を広げていく。

これが「わかる」ということだと思います。

確認する

「わかった」ことは、確認しておく必要があります。

たくさんの本を読んで、自分はこれが「核」だと思う。そして、そのまわりの「概念」もよく理解した。

しかし、それが正しいのか、間違っているのか、さらに、最終的には自信を持って使えるようになりたいわけです。

そこで、おすすめなのがとにかく「使う」ということです。

本当に「わかって」いれば、それを自由に使いこなすことができます。

そこで、おすすめなのは「人に説明すること」です。

場合によっては、一人で模擬授業をするというのもいいと思います。しかし、理想は人に説明を聞いてもらい、そして、突っ込みを入れてもらい、さらに説明を捕捉するということ。

自分がわかったかを確認するには、わかっていない人に説明して、わかってもらえるかで確認することができるわけです。

このようにすることで、間違いなく「わかる」ようになります。

最後に

何かをわかるということは、ある世界からそれをある意味、切り離してしまうということです。

人のからだにしてもそうですが、全部ばらばらにわけて(昔は、解剖のことを「腑分け」といいました)も、それの繋がりがわからなければ見えてこないものもあります。

ひとつひとつのことが「わかった」うえで、そのつながりも理解する。

それこそが、本当の意味で「わかる」ということではないでしょうか。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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